Japanese
English
論究
リバース型人工肩関節置換術後出血対策としてのトラネキサム酸ドレーンクランプ法の有用性
Effect of intra-articular administration of tranexamic acid with drain clamping on postoperative bleeding after reverse shoulder arthroplasty
福田 昇司
1
,
川口 真司
1
,
合田 有一郎
1
,
西良 浩一
2
Shoji FUKUTA
1
,
Koichi SAIRYO
2
1国立病院機構高知病院,整形外科
2徳島大学,整形外科
キーワード:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Tranexamic acid
,
Drain clamping
Keyword:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Tranexamic acid
,
Drain clamping
pp.1585-1589
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001950
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要旨:リバース型人工肩関節置換術(RSA)の術後出血の抑制のため,トラネキサム酸(TXA)ドレーンクランプ法を用い,その有効性と安全性について検討した。TXAドレーンクランプ法を用いた31肩をそれ以前に施行した32肩と後ろ向きに比較,検討した。ドレーンへの出血量は術後1日目がTXA使用群の方が非使用群よりも有意に少なかったが,2日目には有意差はなかった。術前ヘモグロビン値と比較したヘモグロビン変化量は術後3日目でTXA使用群の方が有意に少なかった。輸血率はTXA非使用群が18.8%,TXA使用群が3.2%であり,TXA使用群の方が低かったが,有意差はなかった。TXAドレーンクランプ法によりRSA後の出血量は有意に減少した。本法はRSA後の出血対策に有効であった。
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