Japanese
English
臨床
リバース型人工肩関節全置換術における関節窩外側化と上腕骨外側化の臨床成績の比較
Comparison of lateralized glenoid and lateralized humerus types in reverse shoulder arthroplasty
久保 憂弥
1
,
姉嵜 竜馬
1
,
久保 直之
2
,
山門 浩太郎
3
Yumi KUBO
1
,
Naoyuki KUBO
2
,
Kotaro YAMAKADO
3
1福井総合クリニック,リハビリテーション課
2福井総合病院,リハビリテーション課
3同上,整形外科
キーワード:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Lateralized glenoid
,
Lateralized humerus
Keyword:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Lateralized glenoid
,
Lateralized humerus
pp.1441-1447
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001918
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要旨:従来のリバース型人工肩関節(RSA)はGrammont型が主流であったが,回旋可動域の制限やscapular notchの発生率が高いといった合併症が懸念されていた。これらの合併症を回避するため,近年では関節窩外側化あるいは上腕骨外側化の2種類の外側化RSAが提唱されている。本研究の目的は,関節窩外側化RSAと上腕骨外側化RSAおよびGrammont型RSAの術後成績の比較検討を行うこととした。結果,術後の疼痛・機能スコアや挙上可動域において3群間に差はなかったが,外旋可動域はGrammont型と比較してどちらの外側化デザインも有意に優れ,特に上腕骨外側化型では改善が大きかった。外側化RSAは,関節窩側と上腕骨側のどちらの外側化においてもGrammont型に対して同等の除痛,機能スコアおよび挙上能力を維持しつつ,優れた外旋可動域が期待できる術式であることが示唆された。
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