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特集 リバース型人工肩関節
リバース型人工肩関節の合併症とその対策
Complications and its countermeasures in reverse shoulder arthroplasty
設楽 仁
1
,
一ノ瀬 剛
1
,
品川 知司
1
Hitoshi SHITARA
1
1群馬大学大学院医学系研究科,整形外科学
キーワード:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Complications
,
Countermeasures
Keyword:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Complications
,
Countermeasures
pp.1481-1485
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001090
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要旨:リバース型人工肩関節の代表的な合併症としては術中術後のインプラント周辺骨折,神経損傷,血腫形成,脱臼,感染,関節窩ベースプレートの緩み,scapular notchingが挙げられる。対策として,最重要なことは入念な術前の準備,計画である。症例に応じたインプラントの選択および設置計画はもちろんのこと,骨粗鬆症などの骨脆弱性を含む全身状態の評価と骨修飾薬を含む治療を術前から長期的に計画的に行うことが重要である。また,術中にできる対策としては,ナビゲーションシステムやpatient-specific instrumentation(PSI)を用いた術前計画に沿った至適位置へのインプラントの設置がある。これらの実施により,合併症の発症率および重症度の低下に寄与すると考える。術後は,合併症の発生を常に念頭に入れ,定期的な診察,画像および血液学的検査を行うことで,合併症の早期発見に寄与することを考える。
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