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特集 リバース型人工肩関節
リバース型人工肩関節の歴史
History of reverse shoulder arthroplasty
橋口 宏
1
,
岩下 哲
2
,
若宮 みあり
1
,
高井 信朗
2
Hiroshi HASHIGUCHI
1
,
Satoshi IWASHITA
2
1日本医科大学千葉北総病院,整形外科
2日本医科大学,整形外科
キーワード:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Constrained shoulder replacement
,
Semiconstrained shoulder replacement
Keyword:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Constrained shoulder replacement
,
Semiconstrained shoulder replacement
pp.1441-1447
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001085
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要旨:現在のリバース型人工肩関節(RSA)は腱板断裂性関節症のみならず,広範囲腱板断裂,リウマチ肩,上腕骨近位部骨折など様々な疾患・外傷に対して良好な治療成績獲得が期待できる手術方法である。1970年代に開発された第一世代RSAは上腕骨側にポリエチレン製ソケットを有するインプラント,肩甲骨側に金属製ボールとコンポーネントを組み合わせたボール & ソケット型の拘束型人工関節であった。拘束が強く摺動面が狭かったため,期待する機能獲得は得られなかった。1985年Grammontが開発した第二世代RSAは,上腕骨に開口した摺動面を有するトランペット型インプラントと肩甲骨側の2/3円関節窩球から成る半拘束型であった。三角筋の伸長と回転中心の内方化により良好な機能獲得が可能となった。このGrammontコンセプトは第三世代RSAと引き継がれ,合併症の減少と長期予後が期待される人工関節へと発展していった。
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