Japanese
English
特集 リバース型人工肩関節
リバース型人工肩関節の将来展望
Perspective of reverse shoulder arthroplasty in Japan
永井 宏和
1
,
今井 晋二
2
Hirokazu NAGAI
1
,
Shinji IMAI
2
1多根総合病院,整形外科
2滋賀医科大学附属病院,整形外科
キーワード:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Review
,
Long term results
Keyword:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Review
,
Long term results
pp.1511-1517
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001096
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要旨:RSAが本邦に導入され良好な短期成績が報告されるようになった。欧米では10年以上の長期成績が報告され,その成績は良好であるが,解決されていない問題も残っている。本稿ではこれまでの報告のreviewを行い,現状について考察した。再手術をエンドポイントとした生存率は10年で9割程度と判断でき,10年の臨床成績は良好であるが,10年未満で臨床成績が落ちる可能性がある。Scapular notchingは10年でも進行を認めるが,臨床成績には影響しないとする報告が多い。通常のRSAでは外旋の改善は期待できず,小円筋の萎縮が強ければさらに外旋は低下する。CLEER症例に対する広背筋移行は外旋の改善が期待できるが,その反面,内旋を低下させる可能性がある。回転中心の外方化にせよ,上腕骨の外方化にせよ,外方化することによってscapular notchingを軽減し,残存腱板の機能を改善し,肩の形態を解剖学的に近づける効果はあるといえる。
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