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特集 リバース型人工肩関節
関節リウマチに対するリバース型人工肩関節置換術
Reverse shoulder arthroplasty for patients with rheumatoid arthritis
内藤 昌志
1
,
永瀬 雄一
1
Masashi NAITO
1
1東京都立多摩総合医療センター,リウマチ膠原病科
キーワード:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Rheumatoid arthritis
,
Rotator cuff tear
Keyword:
Reverse shoulder arthroplasty
,
Rheumatoid arthritis
,
Rotator cuff tear
pp.1505-1509
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001095
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要旨:関節リウマチによる肩関節障害の頻度は高く,身体機能障害に与える影響は大きい。関節リウマチでは病期の進行に伴って上腕骨頭は内側かつ上方に移動する。このことは肩甲上腕関節の破壊とともに早期から腱板断裂を生じていることを意味し,人工骨頭置換術や解剖学的人工肩関節置換術では満足のいく成績が得られないことが多く,リウマチ肩に対する手術は敬遠される傾向にあった。しかし,本邦でもリバース型人工肩関節が使用可能となりリウマチ肩に対する手術成績の向上が期待されている。手術は慣れたアプローチで行うのがよいが,関節リウマチ特有のグレノイド形態のバリエーションを意識して手術計画を立てる必要がある。また,骨強度の低い症例が多く,骨折の合併症が多く報告されているため注意が必要である。グレノイド側はbony erosionに伴う楕円状の骨欠損を伴うことが多く,軟骨下骨の強度を初期固定に用いながら,適時骨移植を行うことが重要である。
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