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特集 骨粗鬆症リエゾンサービス
骨粗鬆症リエゾンサービス
-―二次骨折予防―
Osteoporosis liaison service for fragility fracture patients
山﨑 薫
1
Kaoru YAMAZAKI
1
1磐田市立総合病院,整形外科
キーワード:
Osteoporosis liaison service
,
Fracture liaison service
,
Fragility fracture
Keyword:
Osteoporosis liaison service
,
Fracture liaison service
,
Fragility fracture
pp.1579-1586
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001117
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要旨:脆弱性骨折は軽微な外力によって発生し,1つの骨折を受傷すると次の骨折を招くという骨折の連鎖を生じる特徴がある。橈骨遠位端骨折は,活動性の高い,比較的若い高齢者に発生する脆弱性骨折であり,脆弱性骨折の中でも最初に生じる骨折である。したがって橈骨遠位端骨折の症例に適切な骨粗鬆症治療が行われれば骨折連鎖の危険性を軽減できるはずで,骨粗鬆症リエゾンサービスを行う意義が存在する。大腿骨近位部骨折地域連携パスは,医療機関が役割を分担して,患者の移動能力の再獲得を目指す医療体制であるが,骨粗鬆症治療による二次骨折予防も重要な目的である。この地域連携パスでは,急性期病院から骨粗鬆症治療を開始することがポイントで,持参薬の継続により生活期医療機関での骨粗鬆症治療の継続が期待できる。これには,急性期,回復期,生活期の医療機関,調剤薬局などの多職種が連携して関わっていく必要がある。
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