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特集 骨粗鬆症リエゾンサービス
骨粗鬆症リエゾンサービスの現状と課題
Current status and challenges in osteoporosis liaison service
萩野 浩
1
Hiroshi HAGINO
1
1鳥取大学医学部,保健学科
キーワード:
Osteoporosis liaison service
,
Fracture liaison service
,
Osteoporosis manager
Keyword:
Osteoporosis liaison service
,
Fracture liaison service
,
Osteoporosis manager
pp.1565-1570
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001115
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要旨:骨粗鬆症治療の課題は,治療率が低い,薬物治療の継続率が低い,二次骨折予防が不十分な点である。このような課題を解決する目的で進められているのが,骨折リエゾンサービス(FLS)と骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)である。FLS,OLSはいずれもコーディネーター(リエゾン)が中心となり,骨粗鬆症治療を実施するシステムである。FLSが二次骨折予防を活動の中心とするのに対し,OLSは二次骨折予防に加えて,一次骨折予防も包含する。日本骨粗鬆症学会ではOLSの役割を担う骨粗鬆症に関する知識を有するメディカルスタッフを「骨粗鬆症マネージャー」と呼び,2015年から学会による認定制度が開始された。FLS,OLSともに診療報酬上のインセンティブがないため,その活動には制限がある。またFLSは既に多くの経験が蓄積され,マニュアルが作成されているのに対し,OLSにおける一次骨折予防にはロールモデルが少ない。
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