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特集 骨粗鬆症リエゾンサービス
大腿骨近位部骨折治療と再骨折予防の地域連携
-―地域連携パスを用いた骨粗鬆症治療改善の取り組み―
The prevention for osteoporotic re-fracture after proximal femoral fracture;regional liaison service
佐藤 公治
1
,
安藤 智洋
1
,
細江 浩典
2
,
寺本 隆
3
,
古城 敦子
4
,
林 裕子
5
Koji SATO
1
,
Hironori HOSOE
2
,
Takashi TERAMOTO
3
,
Atsuko KOJO
4
,
Yuko HAYASHI
5
1名古屋第二赤十字病院,整形外科
2同上,医療技術部
3寺本整形外科・内科リエゾンクリニック
4聖霊病院,地域連携センター
5名古屋第二赤十字病院,地域連携センター
キーワード:
Regional medical cooperation
,
Regional clinical alliances pass
,
Treatment and prevention for osteoporotic re-fracture
Keyword:
Regional medical cooperation
,
Regional clinical alliances pass
,
Treatment and prevention for osteoporotic re-fracture
pp.1587-1594
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001118
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要旨:大腿骨近位部骨折の地域医療連携パスは診療報酬が認められてから広く国内で行われているが,われわれの連携会では,そこに転倒予防と再骨折予防の啓発活動を加えている。急性期,回復期,生活期で同じ指導箋を使い,転倒予防と二次性脆弱性骨折予防を行う。すなわち地域での治療とともに予防の標準化である。さらに市民公開講座や行政とも協働し運動器疾患の地域包括ケアを目指す。いまや「地域連携」や「多施設・多職種連携」は医療・介護領域におけるキーワードで,地域でのチーム医療を意味している。フレイル,ロコモ,サルコペニアのいずれにおいても運動と栄養が重要である。われわれは骨粗鬆症の再脆弱骨折予防からロコモ予防に視点を広げ,地域での健康寿命の延伸事業に取り組んでいる。八事整形会,八事整形医療連携会,そして特定非営利活動法人名古屋整形外科地域医療連携支援センターを設立し継続的な活動を行えるようにした。
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