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特集 リハビリテーション医学・医療の最前線
脆弱性骨折の包括的治療とリハビリテーション医療
Comprehensive treatment of fragility fracture and rehabilitation medicine
萩野 浩
1
Hiroshi HAGINO
1
1鳥取大学医学部,保健学科
キーワード:
Fragility fracture
,
Secondary fracture prevention
,
Fracture liaison services
Keyword:
Fragility fracture
,
Secondary fracture prevention
,
Fracture liaison services
pp.1083-1091
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000989
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要旨:わが国の大腿骨近位部骨折は高齢者人口の増加に伴って患者数が増加しているが,性・年齢別発生率の経年的な上昇はみられなくなっている。日本人の椎体骨折有病率は世界で最も高値であるが,発生率は経年的に低下傾向が観察されている。大腿骨近位部骨折の術前待機期間は長期間を要している。大腿骨近位部骨折は高齢者のADL・QOLの悪化を防止するため,早期に手術を実施し,早期の離床を図り,合併症を予防してADL回復を目指すことは,リハビリテーション医療に課せられた役割である。さらに,脆弱性骨折例では骨折リスクが著しく高まっているが,二次骨折予防が十分に実施されていない。その対策として骨折リエゾンサービスが進められていて,骨折後のリハビリテーション治療を担当する医師は重要な役割を果たす必要がある。
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