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経験
地域病院における橈骨遠位端脆弱性骨折治療の現状
Current medical management for patients with fragility fractures of the distal radius at a local hospital
川瀨 大央
1
,
鈴木 宣瑛
1
Hiroo KAWASE
1
1長岡赤十字病院,整形外科
キーワード:
Distal radius fracture
,
Osteoporosis
,
Fragility fracture
Keyword:
Distal radius fracture
,
Osteoporosis
,
Fragility fracture
pp.1591-1593
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002363
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要旨:橈骨遠位端脆弱性骨折の受傷後に施行された骨密度検査率と骨粗鬆症治療介入率について調査した。2017年1月から2019年12月に当院で治療し,3カ月以上の経過観察を行った50歳以上の橈骨遠位端脆弱性骨折152例を対象とした。受傷後の骨密度検査については11例(7.2%)でしか施行されておらず,受傷後の新規骨粗鬆症治療については5例(3.9%)でしか治療介入されていなかった。さらにそのうち当科で施行したものは,骨密度検査が4例(2.6%),新規骨粗鬆症治療が1例(0.8%)と著しく少なかった。骨粗鬆症における橈骨遠位端骨折は脆弱性骨折の初発部位であり,二次骨折を予防するためにも多職種連携による骨粗鬆症治療介入プロトコルを早急に確立させることが重要であると考える。
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