Japanese
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特集 脊椎脊髄外科の最近の進歩
Ⅱ.各種疾患に対する治療法・モダリティ
手術支援技術
術中脊髄機能モニタリング
Intraoperative spinal cord monitoring
小林 和克
1
,
今釜 史郎
1
,
安藤 圭
1
,
石黒 直樹
1
Kazuyoshi KOBAYASHI
1
1名古屋大学大学院医学系研究科,運動・形態外科学
キーワード:
Br(E)-MsEP
,
Alarm point
,
Multimodal monitoring
Keyword:
Br(E)-MsEP
,
Alarm point
,
Multimodal monitoring
pp.521-528
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000864
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要旨:脊椎脊髄手術における術中脊髄機能モニタリングは精度も高く,現在では広く普及するようになった。特に,後縦靱帯骨化症や脊柱変形,脊髄腫瘍手術など,神経合併症のハイリスク手術ではモニタリングは必須の手技といえる。なかでも最も普及しているのはBr(E)-MsEPであるが,感度が高いものの偽陽性率も高いことが課題である。偽陽性は長時間手術や麻酔の蓄積,術前麻痺例で発生しやすいとされ,対策には刺激法やコントロール波形導出の工夫,マルチモダリティによるモニタリングが必要である。アラームポイントを振幅70%低下として行った多施設前向き検討では,神経合併症の予防につながった。今後はさらに術後麻痺増悪を減らすべく,疾患別の至適アラームポイント策定が望ましい。
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