Japanese
English
症例
術後再発をきたした孤立性線維性腫瘍の1例
Solitary fibrous tumor resulting in postoperative recurrence
刀祢 勇樹
1
,
帆足 俊彦
1
,
宮﨑 駿
1
,
朴 愛理
1
,
佐伯 秀久
1
Yuki TONE
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Shun MIYAZAKI
1
,
Aeri PARK
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
孤立性線維性腫瘍
,
術後再発
,
神経鞘腫
,
免疫染色
,
CD34
Keyword:
孤立性線維性腫瘍
,
術後再発
,
神経鞘腫
,
免疫染色
,
CD34
pp.1847-1850
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004913
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47歳,女性。健診で背部腫瘤を指摘され当院を受診した。初診時,右背部に10×7cm大の弾性軟の皮下腫瘤を認めた。MRI所見はT2強調画像で高信号,T1強調画像で筋組織と等信号の腫瘤性病変であり,神経鞘腫や神経線維腫を鑑別にあげた。周辺組織への浸潤は否定的で悪性を疑う所見は乏しかった。以上より神経鞘腫を考え全摘出したが,病理学的所見から孤立性線維性腫瘍と診断した。術後5カ月のMRIで再発を認め,拡大切除した。その後8年再発なく経過している。孤立性線維性腫瘍は十分な切除マージンを確保することが再発を防ぐために重要で,また再発病変に対しても切除により根治を期待できると考えた。
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