Japanese
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特集 細菌感染症
播種状紅斑丘疹型薬疹後に発症した右短内転筋膿瘍の1例
Intramuscular abscess occurring in the adductor brevis muscle following disseminated papulo-macular type drug eruption
刀祢 勇樹
1
,
帆足 俊彦
1
,
井渕 善聖
1
,
朴 愛理
1
,
佐伯 秀久
1
Yuki TONE
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Yoshiaki IBUCHI
1
,
Aeri PARK
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科学教室(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
短内転筋膿瘍
,
播種状紅斑丘疹型薬疹
,
易感染性
Keyword:
短内転筋膿瘍
,
播種状紅斑丘疹型薬疹
,
易感染性
pp.1441-1443
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004788
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70歳,女性。てんかん発作予防のためにラモトリギンを内服していたが,播種状紅斑丘疹型薬疹を発症した。プレドニゾロン0.5mg/kg/日の内服,ステロイドの外用で症状は改善傾向であった。プレドニゾロンを漸減中に右鼠径部に皮下腫瘤を自覚し,近医整形外科を受診した。骨折はなく,当科を紹介受診した。当科受診時15cm大の弾性軟の皮下腫瘤を認め,造影CTでは,血腫または膿瘍が疑われた。試験穿刺により膿を吸引し短内転筋膿瘍と診断した。局所麻酔下で切開排膿を行ったが,深部にも膿瘍を認めたため全身麻酔下で排膿した。術後は再燃なく退院した。ステロイドの長期投与による易感染状態が原因と考えた。
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