Japanese
English
症例
Merkel細胞癌に対しアベルマブ投与後に筋炎を生じた1例
Myositis occurring after the administration of avelumab in a patient with Merkel cell carcinoma
山本 麻琴
1
,
山本 洋輔
1
,
松澤 高光
1
,
塚本 利朗
1
,
外川 八英
1
,
松江 弘之
1
,
猪爪 隆史
1
Makoto YAMAMOTO
1
,
Yosuke YAMAMOTO
1
,
Takamitsu MATSUZAWA
1
,
Toshiro TSUKAMOTO
1
,
Yaei TOGAWA
1
,
Hiroyuki MATSUE
1
,
Takashi INOZUME
1
1千葉大学大学院医学研究院,皮膚科学(主任:猪爪隆史教授)
キーワード:
Merkel細胞癌
,
アベルマブ
,
抗PD-L1抗体
,
免疫関連有害事象
,
筋炎
Keyword:
Merkel細胞癌
,
アベルマブ
,
抗PD-L1抗体
,
免疫関連有害事象
,
筋炎
pp.1819-1822
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004906
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79歳,女性。左頰Merkel細胞癌に対し根治的放射線照射を施行した。11カ月後に左頸部リンパ節転移が出現したため,左全頸部リンパ節郭清を施行したが,その5カ月後に再発したため,姑息的放射線照射後にアベルマブを投与開始した。2回投与後より四肢筋痛,脱力が出現し,近位筋優位の筋力低下とCK上昇がみられた。免疫チェックポイント阻害薬関連筋炎と考え,アベルマブを中止し,ステロイドパルスおよび後療法を行ったところ改善した。免疫チェックポイント阻害薬関連筋炎の頻度は低いが,心筋炎や呼吸不全など重篤な合併症を伴うことがあるため,筋症状やCK値の変化を早期から慎重に観察することが重要である。
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