Japanese
English
症例
Merkel細胞癌のリンパ節転移に対し,拡大切除後に放射線治療とアベルマブを投与した症例
Merkel cell carcinoma with lymph node metastasis treated with radiation therapy and avelumab
磯貝 理恵子
1
,
西崎 絵理奈
1
,
山田 秀和
1
Rieko ISOGAI
1
,
Erina NISHIZAKI
1
,
Hidekazu YAMADA
1
1近畿大学奈良病院,皮膚科(主任:山田秀和教授)
キーワード:
Merkel細胞癌
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
抗PD-L1抗体
,
アベルマブ
Keyword:
Merkel細胞癌
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
抗PD-L1抗体
,
アベルマブ
pp.405-409
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003832
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71歳,男性。左上腕の約30mm大の暗紫紅色の腫瘤を主訴に来院した。生検の結果Merkel細胞癌と診断し,拡大切除術と放射線治療を行った。術後15カ月で左腋窩のリンパ節腫大が指摘され,拡大切除術と放射線治療を行った。追加療法として免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-L1抗体アベルマブを2週間に1回6カ月間,合計13回投与した。治療期間中には免疫関連有害事象はなかった。重大な副作用として間質性肺疾患や肝不全,腸炎などが報告されているが副作用はみられず,外来通院で施行することができた。今後も十分な経過観察が必要であるが,アベルマブは患者への負担も少なく,有効な治療であると考える。
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