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増刊号特集 最近のトピックス2019 Clinical Dermatology 2019
4.皮膚疾患治療のポイント
アベルマブによるMerkel細胞癌の治療
Avelumab:A novel anti-PD-L1 agent in the treatment of Merkel cell carcinoma
成澤 寛
1
,
永瀬 浩太郎
1
Yutaka NARISAWA
1
,
Kotaro NAGASE
1
1佐賀大学医学部内科学皮膚科
1Division of Dermatology, Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Saga University, Saga, Japan
キーワード:
Merkel細胞癌
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
抗PD-L1抗体
,
アベルマブ
Keyword:
Merkel細胞癌
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
抗PD-L1抗体
,
アベルマブ
pp.131-134
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205725
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summary
Merkel細胞癌(Merkel cell carcinoma)は,高齢者の露光部に好発する皮膚原発の神経内分泌腫瘍である.本邦におけるデータには乏しいものの,近年明らかな増加傾向にある.その悪性度は高く原発性皮膚癌の中で最も予後不良なものの1つとされ,その致死率は33%にも及ぶ.遠隔転移症例に関しては,これまで肺小細胞癌に準じた細胞傷害性化学療法による加療が行われてきたものの効果に乏しい時代が続いたが,免疫チェックポイント阻害薬の登場により新たな局面を迎えている.最近になって免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-L1抗体)であるアベルマブが保険適用となったことから注目されている.
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