Japanese
English
症例
被覆上皮にBowen病を伴ったMerkel細胞癌の1例
Merkel cell carcinoma with overlying Bowen’s disease
浅川 理子
1
,
小川 陽一
1
,
小中 美咲
1
,
木下 真直
1
,
猪爪 隆史
1
,
島田 眞路
1
,
川村 龍吉
1
Riko ASAKAWA
1
,
Youichi OGAWA
1
,
Misaki ONAKA
1
,
Manao KINOSHITA
1
,
Takashi INOZUME
1
,
Shinji SHIMADA
1
,
Tatsuyoshi KAWAMURA
1
1山梨大学医学部,皮膚科学講座(主任:川村龍吉教授)
キーワード:
Merkel細胞癌
,
アベルマブ
,
Merkel細胞ポリオーマウイルス
,
MCPyV
Keyword:
Merkel細胞癌
,
アベルマブ
,
Merkel細胞ポリオーマウイルス
,
MCPyV
pp.1429-1432
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004120
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95歳,男性。1年前に自覚した右頰部の小指頭大の結節が急激に増大しはじめ,当科初診時には3cm大の紅色腫瘤となった。前医皮膚科で生検を行い,病理組織像から被覆上皮にBowen病を伴ったMerkel細胞癌と診断された。全切除術を施行したが,術後3カ月で局所再発,リンパ節転移を認めた。再発,転移に対してPD-L1を標的とするアベルマブを投与したところ,速やかに腫瘍の消退がみられた。自験例では,Merkel細胞ポリオーマウイルスlarge T-antigen陰性であり,Merkel細胞ポリオーマウイルス非依存的に発症したと考えられた。
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