Japanese
English
症例
ムチン沈着を伴った好酸球性膿疱性毛包炎の1例
Eosinophilic pustular folliculitis with mucin deposition
寺嶋 友梨香
1
,
中井 浩三
1
,
鶴田 大輔
1
Yurika TERASHIMA
1
,
Kozo NAKAI
1
,
Daisuke TSURUTA
1
1大阪公立大学大学院医学研究科,皮膚病態学(主任:鶴田大輔教授)
キーワード:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
ムチン沈着
Keyword:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
ムチン沈着
pp.411-414
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003833
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53歳,女性。受診2カ月前より左頰部に皮下硬結を自覚した。副腎皮質ステロイド薬外用で加療されるも改善せず,当科を紹介受診した。初診時,左頰部に15×7cm大の下床に硬結を伴う褐色~淡紅色の局面を認めた。病理組織検査では,真皮浅層から中層にかけて毛包周囲性,血管周囲性に好酸球,好中球,リンパ球などの多彩な炎症細胞の浸潤と膿瘍形成を認めた。また,毛包上皮内にムチンの沈着を認めた。臨床所見と併せ,毛包にムチン沈着を伴う好酸球性膿疱性毛包炎,古典型と診断した。本疾患の臨床的特徴,病理組織学的特徴に加え,本邦でのムチン沈着をきたす好酸球性膿疱性毛包炎の報告例,毛包性ムチン沈着症との鑑別点をまとめ,考察した。
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