Japanese
English
特集 薬疹・薬物障害
ペムブロリズマブによる腎盂尿管癌加療中に発症した中毒性表皮壊死症の1例
Toxic epidermal necrolysis following the treatment of renal pelvis and ureter cancer with pembrolizumab
松田 吉弘
1
,
山下 珠代
1
,
斉藤 まり
1
,
宮谷 克也
2
,
林 信希
3
,
曽我部 由香
4
Yoshihiro MATSUDA
1
,
Tamayo YAMASHITA
1
,
Mari SAITO
1
,
Katsuya MIYATANI
2
,
Nobuki HAYASHI
3
,
Yuka SOGABE
4
1三豊総合病院,皮膚科(主任:斉藤まり部長)
2同,病理診断科
3同,泌尿器科
4同,眼科
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
ペムブロリズマブ
,
中毒性表皮壊死症
,
免疫関連有害事象
,
免疫グロブリン大量静注療法
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
ペムブロリズマブ
,
中毒性表皮壊死症
,
免疫関連有害事象
,
免疫グロブリン大量静注療法
pp.1172-1176
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003371
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69歳,男性。腎盂尿管癌に対しペムブロリズマブ2コース目投与21日後,躯幹,両大腿に瘙痒を伴う浮腫性紅斑・びらんを認めた。5日後,眼瞼結膜,口唇粘膜を含めた全身に紅斑,水疱・びらんの拡大を認め,病理組織像では表皮全層に壊死性変化があり中毒性表皮壊死症と診断した。ステロイドパルス療法を行ったが改善せず,免疫グロブリン大量静注療法を併用し軽快した。近年,免疫チェックポイント阻害薬を投与中に発症した中毒性表皮壊死症の報告が散見され,なかには免疫グロブリン大量静注療法を要した例もある。免疫チェックポイント阻害薬投与時には中毒性表皮壊死症の発症,難治化リスクを念頭に置く必要がある。
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