Japanese
English
症例
尿路上皮癌に対してペムブロリズマブ投与後に生じた中毒性表皮壊死症の1例
Toxic epidermal necrolysis occurring after the administration of pembrolizumab for urothelial cancer
横田 菜穂
1
,
中井 康雄
1
,
寺邊 隆史
2
,
佐々木 豪
3
,
波部 幸司
1
,
山中 恵一
1
Naho YOKOTA
1
,
Yasuo NAKAI
1
,
Takashi TERABE
2
,
Takeshi SASAKI
3
,
Koji HABE
1
,
Keiichi YAMANAKA
1
1三重大学医学部附属病院,皮膚科(主任:山中恵一教授)
2鈴鹿中央総合病院,泌尿器科
3三重大学医学部附属病院,腎泌尿器科
キーワード:
ペムブロリズマブ
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
抗PD-1抗体阻害薬
,
免疫関連有害事象
,
中毒性表皮壊死症
Keyword:
ペムブロリズマブ
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
抗PD-1抗体阻害薬
,
免疫関連有害事象
,
中毒性表皮壊死症
pp.465-468
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004509
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65歳,男性。膀胱癌と左尿路癌の術後再発に対してペムブロリズマブ投与で加療していた。14コース施行後,掌蹠の水疱,口腔内びらんや全身の紅斑が出現した。免疫関連有害事象の皮膚障害を第一に考えたが,鎮痛薬を連日服用しており薬疹の可能性も否定できなかった。臨床所見と皮膚生検所見より多形滲出性紅斑重症型と診断し,プレドニゾロン内服を開始したが症状は悪化し,中毒性表皮壊死症へ移行した。ステロイドパルス療法を施行し軽快した。免疫チェックポイント阻害薬が薬疹の修飾因子になるため中毒性表皮壊死症を発症した場合は,免疫関連有害事象のみならず他薬剤による中毒性表皮壊死症も念頭に置き加療をしなければならない。
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