Japanese
English
特集 免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(irAE)
ペムブロリズマブ投与後に生じた水疱性類天疱瘡の2例
Two cases of bullous pemphigoid following administration of pembrolizumab
森 ひとみ
1
,
林 周次郎
1
,
金井 淳子
1
,
岡本 麻希
1
,
井川 健
1
Hitomi MORI
1
,
Shujiro HAYASHI
1
,
Junko KANAI
1
,
Maki OKAMOTO
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学,皮膚科学教室(主任:井川 健教授)
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
ペムブロリズマブ
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
免疫関連有害事象
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
ペムブロリズマブ
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
免疫関連有害事象
pp.29-33
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003711
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例1:73歳,男性。左腎盂癌に対しペムブロリズマブを8回投与後,四肢,体幹に大小不同の浸潤性紅斑と緊満性水疱が出現した。症例2:62歳,男性。肺癌に対しペムブロリズマブを7回投与後に下肢に瘙痒を伴う紅斑丘疹が出現した。投与を継続したが皮疹は四肢に拡大,緊満性水疱も出現し13回で中止した。両者とも水疱性類天疱瘡と診断し,抗腫瘍効果を得ていたペムブロリズマブを中止,ステロイド内服で皮疹は改善した。本邦における同様の報告を集計した結果,ほとんどの症例でペムブロリズマブの抗腫瘍効果を認めており,水疱性類天疱瘡の発症を理由に抗PD-1抗体を中止するべきかどうかが今後の課題となると思われた。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.