Japanese
English
症例
MohsペーストによりQOLが改善した乳癌の1例
Breast cancer treated with Mohs paste for the improvement of quality of life
島田 菜津子
1
,
渡邊 愛子
1
,
松本 千穂
1
,
中島 聡美
2
,
豊田 泰弘
2
,
山本 仁
2
,
日名 香菜子
3
,
桑江 克樹
3
Natsuko SHIMADA
1
,
Aiko WATANABE
1
,
Chiho MATSUMOTO
1
,
Satomi NAKAJIMA
2
,
Yasuhiro TOYODA
2
,
Hitoshi YAMAMOTO
2
,
Kanako HINA
3
,
Katsuki KUWAE
3
1箕面市立病院,皮膚科(主任:松本千穂主任部長)
2同,外科
3同,形成外科
キーワード:
巨大乳癌
,
Mohsペースト
Keyword:
巨大乳癌
,
Mohsペースト
pp.2075-2078
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003009
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44歳,女性。右乳房の腫瘤を自覚し,前医で乳癌と診断されたが,標準治療は受けず,補完代替医療を受けていた。その後,腫瘤が増大し,右腋窩,右鎖骨下の多発リンパ節転移,多発肺転移を認め,当院外科を受診した。初診時は径20cm大の腫瘤であり,壊死を伴い,滲出液多量で出血,悪臭を認めた。外科で化学療法を開始するとともに,Mohs変法により腫瘍部からの出血,滲出液のコントロールを行った。入院16日目にMohs変法を終了し,入院121日目に右乳房切除,右腋窩リンパ節郭清,遊離全層植皮術を行い,以後,経過良好である。遠隔転移を伴う切除不能乳癌に対し,化学療法に加えて緩和的局所療法としてMohsペーストを使用することで,quality of lifeを改善できた。
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