Japanese
English
症例
ヒドロキシクロロキン硫酸塩が有効であった脱毛斑を伴う小児皮膚エリテマトーデスの1例
Childhood cutaneous lupus erythematosus with alopecia successfully treated with hydroxychloroquine
島田 菜津子
1
,
﨑元 和子
1
,
松本 千穂
1
Natsuko SHIMADA
1
,
Kazuko SAKIMOTO
1
,
Chiho MATSUMOTO
1
1箕面市立病院,皮膚科(主任:松本千穂主任部長)
キーワード:
小児
,
皮膚エリテマトーデス
,
ヒドロキシクロロキン硫酸塩
,
脱毛
Keyword:
小児
,
皮膚エリテマトーデス
,
ヒドロキシクロロキン硫酸塩
,
脱毛
pp.1085-1088
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003341
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6歳,女児。左前額部から頭頂部にかけて脱毛を伴う紅斑局面を認め,当科を紹介受診した。膠原病を疑う全身症状を認めず,皮膚エリテマトーデスと診断した。線状に分布する皮疹であり,線状皮膚エリテマトーデスの可能性を考えた。ステロイド外用のみでは効果が乏しく,ジアフェニルスルホン内服を開始するも軽快を認めず,ヒドロキシクロロキン硫酸塩内服を開始した。内服からおよそ1年後には紅斑はほぼ消退し,脱毛の進行も認めていない。瘢痕性脱毛への進行を抑制するため,早期の治療介入が重要と考える。
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