Japanese
English
症例
Mohsペーストと放射線治療を用いて出血をコントロールした前額部脈管肉腫の1例
Angiosarcoma on the Forehead Treated by Mohs Paste and Irradiation
辻 香織
1
,
中村 華子
1
,
須永 真司
1
,
足立 真
1
Kaori TSUJI
1
,
Hanako NAKAMURA
1
,
Shinji SUNAGA
1
,
Makoto ADACHI
1
1関東労災病院,皮膚科(主任:足立 真部長)
キーワード:
脈管肉腫
,
Mohsペースト
,
放射線治療
Keyword:
脈管肉腫
,
Mohsペースト
,
放射線治療
pp.545-548
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000682
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
88歳,男性。3カ月前より前額部に紫斑を認めていた。外傷性紫斑と考え経過をみていたが,徐々に隆起してきたため当科を受診した。初診時左前額部に4cm大の易出血性黒色腫瘤,右前額部に2cm大の紫斑,前額部中央に1cm大の痂皮があり,生検を施行した。臨床・病理組織所見より脈管肉腫と診断した。患者本人,家族が積極的な治療は望まず,Mohsペーストと放射線治療で出血をコントロールした。Mohsペーストは皮膚腫瘍,転移性皮膚腫瘍において出血・滲出液・悪臭等のコントロールに有効とされている。脈管肉腫は高齢者に好発するため全身療法が困難な症例や腫瘤が大きく切除できない症例も多く,Mohsペーストの使用でQOL改善に効果的と思われる。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.