Japanese
English
症例
右頰部に生じた神経内分泌分化を伴う皮膚粘液癌の1例
Mucinous carcinoma of the skin with neuroendocrine differentiation on the right cheek
櫻井 麻衣
1
,
中村 元樹
1
,
小田 隆夫
1
,
加藤 裕史
1
,
森田 明理
1
Mai SAKURAI
1
,
Motoki NAKAMURA
1
,
Takao ODA
1
,
Hiroshi KATO
1
,
Akimichi MORITA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科,加齢・環境皮膚科学(主任:森田明理教授)
キーワード:
皮膚粘液癌
,
神経内分泌分化
Keyword:
皮膚粘液癌
,
神経内分泌分化
pp.1157-1160
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002706
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66歳,男性。3年前から右頰部に径25mm大の腫瘤が出現した。病理組織学検査にて粘液様物質中に腫瘍細胞の集塊が浮遊するように存在し,それらの腫瘍細胞はサイトケラチン7陽性,サイトケラチン20陰性,エストロゲン受容体陽性,プロゲステロン受容体陽性,synaptophysin陽性を示した。全身検索にて他臓器に病変を認めず,神経内分泌分化を伴う皮膚粘液癌と診断した。拡大切除を施行し,その後再発,転移を認めていない。皮膚粘液癌はまれな皮膚原発悪性腫瘍であるが,神経内分泌分化を伴うものはさらにまれである。
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