Japanese
English
症例報告
下腹部に生じた皮膚粘液癌の1例
A case of mucinous carcinoma of the skin on the lower abdomen
早川 彰紀
1
,
宮 一朗
1
Akinori HAYAKAWA
1
,
Ichirou MIYA
1
1袋井市民病院皮膚科
1Department of Dermatology,Fukuroi Municipal Hospital,Fukuroi,Japan
キーワード:
皮膚粘液癌
,
mucinous carcinoma of the skin
,
下腹部
,
粘液産生腫瘍
,
汗腺系腫瘍
,
内臓癌皮膚転移
Keyword:
皮膚粘液癌
,
mucinous carcinoma of the skin
,
下腹部
,
粘液産生腫瘍
,
汗腺系腫瘍
,
内臓癌皮膚転移
pp.957-959
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102455
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要約 63歳,男性.約1年前より左下腹部に拇指頭大の結節に気づき,徐々に増大.初診時には自覚症状のない約7×1cmの弾性硬,索状の皮下腫瘤となった.病理組織像で真皮中層から皮下組織にかけて線維性隔壁により分けられた粘液様物質を含む多房性囊胞状構造と,そのなかに浮遊するように島状に腫瘍細胞巣を認めた.粘液産生性の内臓癌皮膚転移との鑑別のため,詳細な全身検索を行ったが,他臓器に悪性腫瘍はなく,皮膚粘液癌と診断した.腰椎麻酔下に腫瘍辺縁より2cm離し,筋膜を含めて切除し,単純縫縮した.術後再発は認めていない.
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