Japanese
English
症例報告
皮膚粘液癌の3例
Three cases of mucinous carcinoma of the skin
小口 美抄枝
1
,
土肥 庄二郎
1
,
徳田 安孝
1
,
久保 美代子
1
,
河内 繁雄
1
,
池川 修一
1
,
斎田 俊明
1
,
斉木 実
2
Misac OGUCHI
1
,
Shojiro DOHI
1
,
Yasutaka TOKUDA
1
,
Miyoko KUBO
1
,
Sigeo KAWACHI
1
,
Shuichi IKEGAWA
1
,
Toshiaki SAIDA
1
,
Minoru SAIKI
2
1信州大学医学部皮膚科学教室
2長野赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine
2Department of Dermatology, Nagano Red Cross Hospital
キーワード:
皮膚粘液癌
,
免疫組織化学
,
充実性腫瘍
,
細胞異型
Keyword:
皮膚粘液癌
,
免疫組織化学
,
充実性腫瘍
,
細胞異型
pp.931-934
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901330
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皮膚粘液癌(mucinous carcinoma of the skin)の3症例を報告した.3例とも粘液様物質で満たされた隔壁内に腫瘍細胞巣が浮遊するように存在しており,病理組織学的に特徴的所見を呈していたが,症例2の一部には粘液を伴わない充実性ないし索状の腫瘍巣が見いだされ腫瘍細胞の異型性も顕著であった.免疫組織化学的に3例ともS−100蛋白陽性,単層上皮型抗サイトケラチン(MA902,CAM5.2),および抗エクリン汗腺モノクローナル抗体のEKH5と反応し,エクリン汗腺系の腫瘍であると考えられた.本腫瘍で時に認められる充実性増殖様式と細胞異型について考察し,併せて本腫瘍の生物学的悪性度についても検討を加えた.
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