Japanese
English
症例
再発性多発軟骨炎の1例
Relapsing polychondritis
岩田 奈子
1
,
中田 礼
1
,
井汲 今日子
1
,
吉満 眞紀
1
,
櫻井 麻衣
1
,
真柄 徹也
1
,
中村 元樹
1
,
森田 明理
1
Nako IWATA
1
,
Aya NAKADA
1
,
Kyoko IKUMI
1
,
Maki YOSHIMITSU
1
,
Mai SAKURAI
1
,
Tetsuya MAGARA
1
,
Motoki NAKAMURA
1
,
Akimichi MORITA
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科,加齢・環境皮膚科学(主任:森田明理教授)
キーワード:
再発性多発軟骨炎
,
耳介軟骨炎
Keyword:
再発性多発軟骨炎
,
耳介軟骨炎
pp.2053-2056
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003004
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90歳,男性。初診7カ月前より熱源不明の発熱と炎症反応高値があった。初診1カ月前より両側耳介の腫脹と疼痛が出現したため,近位耳鼻科を受診し抗菌薬を内服したが,症状の改善に乏しく当院総合内科へ紹介受診後,当科を紹介受診した。初診時,両側耳介に限局した発赤,腫脹と鞍鼻を認めた。耳介軟骨生検の組織所見では,軟骨膜に炎症細胞浸潤を認めた。以上より,再発性多発軟骨炎の診断に至った。CT検査では咽頭・気道軟骨炎は認めず,プレドニゾロン20mg/日で加療を開始し,速やかに症状は改善した。再発性多発軟骨炎は,早期診断が重要となる全身性疾患であり,皮膚科医として診察時に注意すべきである。
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