Japanese
English
症例
当院での最近5年間のヤマビル咬傷による皮膚障害
Skin damage caused by land leech bites in our hospital for the recent 5 years
前田 学
1
Manabu MAEDA
1
1八幡病院,皮膚科(主任:坂本 仁院長)
キーワード:
ヤマビル
,
咬傷
,
皮膚障害
,
臨床
,
統計
Keyword:
ヤマビル
,
咬傷
,
皮膚障害
,
臨床
,
統計
pp.1161-1164
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002707
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当院の5年間のヒル咬傷症,延べ39件(1件重複;男性18例,女性20例,43〜89歳,平均67.5歳)を検討した。2017年から3年間が9〜11件と多く,7月が最多で,高温・多湿時に多かった。刺し口を中心に紅斑や浮腫,紫斑,痂皮,水疱が目立ち,まれに浸軟化がみられた。咬傷部位は下腿に多く,草刈りや農作業中に罹患していた。咬傷部は4〜8日で略治する例が多いが,1カ月後に排膿した例もあった。局所以外の合併症は13件にみられ,自家感作性皮膚炎5件,蕁麻疹3件,貨幣状湿疹,環状紅斑,色素性痒疹,易疲労感,湿布薬過敏症を各1件に認めたことより,多彩な局所症状のみならず全身的な影響も無視できないと考えられた。
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