Japanese
English
症例
クォンティフェロン® TBゴールド陽性のBazin硬結性紅斑の1例
Erythema Induratum of Bazin Positive for QuantiFERON®-TB Gold
山崎 咲保里
1
,
茂木 精一郎
1
,
藤原 千紗子
1
,
関口 明子
1
,
石川 治
1
Sahori YAMAZAKI
1
,
Sei-ichiro MOTEGI
1
,
Chisako FUJIWARA
1
,
Akiko SEKIGUCHI
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学大学院医学系研究科,皮膚科学(主任:石川 治教授)
キーワード:
Bazin硬結性紅斑
,
クォンティフェロン®
,
結核疹
,
多剤併用療法
Keyword:
Bazin硬結性紅斑
,
クォンティフェロン®
,
結核疹
,
多剤併用療法
pp.1737-1740
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001033
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28歳,男性。1カ月前から右足の有痛性紅斑を自覚,徐々に両下腿に拡大した。初診時,両下腿に胡桃大までの淡紅色で浸潤のある有痛性紅斑・皮下硬結が多発していた。皮膚生検の病理所見では脂肪組織の小葉隔壁から小葉内にかけての炎症細胞浸潤と線維化がみられた。生検組織および喀痰の抗酸菌培養,PCRは陰性であったが,血液検査でクォンティフェロン®が高値陽性であった。Bazin硬結性紅斑と診断し,リファンピシン,イソニアジド,エタンブトールの3剤併用療法が奏効した。自験例のように活動性結核病変が確認できない場合でも,クォンティフェロン®が陽性であれば結核菌感染症が示唆されるため,多剤併用療法を行うべきと考えた。
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