Japanese
English
症例
Bazin硬結性紅斑に続発したIgA血管炎の1例
IgA vasculitis following erythema induratum Bazin
吉田 薫子
1
,
梅林 芳弘
1
Kaoruko YOSHIDA
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
Bazin硬結性紅斑
,
IgA血管炎
,
結核
Keyword:
Bazin硬結性紅斑
,
IgA血管炎
,
結核
pp.67-70
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004362
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55歳,女性。1年前から両下腿に有痛性の結節があった。組織学的に乾酪壊死とLanghans型巨細胞を混じる類上皮細胞肉芽腫を認めた。Bazin硬結性紅斑と診断し抗結核薬を投与し治癒した。その2カ月後に両下腿に紫斑が出現した。組織学的に真皮の血管周囲性に,核塵を混じるリンパ球,好中球,好酸球の浸潤が認められた。蛍光抗体直接法で血管壁にIgA,C3の沈着を認めた。胃痛,関節痛を伴い,尿検査では蛋白,潜血陽性であった。IgA血管炎として経口ステロイド薬を投与した。IgA血管炎に結核が先行することはまれにあるが,結核疹であるBazin硬結性紅斑が先行したとの報告は調べた限りなかった。
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