Japanese
English
症例
Bazin硬結性紅斑の1例
Bazin’s erythema induratum
山田 雄大
1
,
北原 祐里恵
1
,
齊藤 日向子
1
,
今門 純久
1
Takehiro YAMADA
1
,
Yurie KITAHARA
1
,
Hinako SAITO
1
,
Sumihisa IMAKADO
1
1日本赤十字社医療センター,皮膚科(主任:今門純久部長)
キーワード:
Bazin硬結性紅斑
,
ツベルクリン反応
,
インターフェロンγ遊離試験
,
結核菌特異的IFN-γ
,
クォンティフェロン
Keyword:
Bazin硬結性紅斑
,
ツベルクリン反応
,
インターフェロンγ遊離試験
,
結核菌特異的IFN-γ
,
クォンティフェロン
pp.245-248
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004425
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66歳,女性。初診8カ月前より右下腿に硬結を伴う紅斑が生じ,左下腿にも増数した。初診時,両下腿内側に硬結を伴う紅斑があり,一部で潰瘍化していた。生検組織では脂肪織の小葉内中心にリンパ球や組織球が主体に浸潤しZiehl-Neelsen染色は陰性で,抗酸菌培養と結核菌PCR検査も陰性であった。病理所見と結核菌特異的IFN-γ陽性であることからBazin硬結性紅斑と診断した。4剤併用抗結核薬加療で2カ月後に下腿の潰瘍は上皮化した。下肢に硬結を伴う紅斑がみられた際はBazin硬結性紅斑を鑑別にあげ,インターフェロンγ遊離試験を施行しておくことが重要であると考えた。
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