Japanese
English
症例
ジアゼパム坐剤による固定薬疹の1例
Fixed Drug Eruption Induced by Diazepam Suppository
坂本 幸子
1
,
文 省太
2
,
執行 彩希
3
,
池上 隆太
4
Sachiko SAKAMOTO
1
,
Shota BUN
2
,
Ayaki SIGYO
3
,
Ryuta IKEGAMI
4
1一般財団法人住友病院,皮膚科(主任:庄田裕紀子部長)
2独立行政法人地域医療機能推進機構大阪病院,皮膚科
3大阪はびきの医療センター,皮膚科
4池上皮膚科,池田市
キーワード:
固定薬疹
,
ジアゼパム
,
熱性痙攣
Keyword:
固定薬疹
,
ジアゼパム
,
熱性痙攣
pp.1741-1744
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001034
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2歳,女児。熱性痙攣の既往がある。約4カ月前より家族が左下顎部の拇指頭大の褐色色素斑に気づき,同部位に紅斑の出現・消退を繰り返すとのことで受診した。皮疹の性状と経過より固定薬疹の可能性を考えた。ジアゼパム坐剤のas isおよびジアゼパム散の皮疹部貼布試験で紅斑の出現を認め,ジアゼパム坐剤による固定薬疹と診断した。また発熱時に家族がジアゼパム坐剤を使用し,左下顎部と同様の紅斑が両側大腿部にも出現し,固定薬疹の多発化と考えられた。ジアゼパム坐剤による固定薬疹の報告はまれであるが,発作を繰り返すことにより多発化する可能性があり,早期診断が必要と考えられた。
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