Japanese
English
症例
水疱形成が著明であった色素性痒疹の1例
Prurigo Pigmentosa with Marked Blister Formation
辻 香織
1
,
中村 華子
1
,
石井 賢太郎
1
,
足立 真
1
Kaori TSUJI
1
,
Hanako NAKAMURA
1
,
Kentaro ISHII
1
,
Makoto ADACHI
1
1関東労災病院,皮膚科(主任:足立 真部長)
キーワード:
色素性痒疹
,
水疱形成
,
ダイエット
,
ミノサイクリン塩酸塩
Keyword:
色素性痒疹
,
水疱形成
,
ダイエット
,
ミノサイクリン塩酸塩
pp.1733-1736
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001032
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28歳,女性。1カ月前よりダイエットを開始し,5,6kg減量した。2週間前から体幹に小水疱,漿液性丘疹,紅斑を認めた。近医にて接触皮膚炎が疑われ抗アレルギー薬内服,ステロイド外用で加療を開始したが,徐々に皮疹が拡大した。1週間前にカポジ水痘様発疹症が疑われ,抗ウイルス薬内服を開始したが皮疹が拡大し,当科を紹介受診した。尿中,血中ケトン体の上昇を認め,色素性痒疹の診断でミノサイクリン塩酸塩内服を開始し,約2週間で色素沈着を残して消退した。病理所見では表皮内水疱を形成し,炎症細胞浸潤が著明であったことから,海綿状態が著しいために水疱を形成したと考えた。
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