Japanese
English
症例
帝王切開手術創に壊疽性膿皮症を生じた2例
Two Cases of Pyoderma Gangrenosum in Caesarean Section Sites
奥根 真里
1
,
山田 延未
1
,
伊藤 美佳子
1
,
小林 桂子
1
,
武田 豊明
2
,
田中 亮多
3
,
古田 淳一
3
Mari OKUNE
1
,
Enmi YAMADA
1
,
Mikako ITO
1
,
Keiko KOBAYASHI
1
,
Toyoaki TAKEDA
2
,
Ryota TANAKA
3
,
Junichi FURUTA
3
1水戸赤十字病院,皮膚科(主任:小林桂子部長)
2同,産婦人科
3筑波大学医学医療系,皮膚科学
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
帝王切開
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
帝王切開
pp.1249-1253
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000876
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症例1:27歳,女性。帝王切開直後より発熱,術後2日目に手術創の発赤,潰瘍が出現した。近医産婦人科で抗菌薬を投与されるも無効であった。病理組織学的に高度の好中球浸潤があり壊疽性膿皮症を疑い,プレドニゾロン40mgの内服を開始し,潰瘍は4カ月後に上皮化した。症例2:29歳,女性。帝王切開の翌日より発熱し,近医産婦人科で抗菌薬を投与されたが,手術創は水疱と膿疱を伴って潰瘍化した。病理組織学的に高度の好中球浸潤があり壊疽性膿皮症を疑い,プレドニゾロン30mgの内服を開始し潰瘍は2カ月後に上皮化した。帝王切開後の術後創部に発赤,潰瘍を生じた際には,細菌感染症のほかに,鑑別として壊疽性膿皮症を考慮する必要がある。
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