Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
Epithelioid Angiosarcomaの1例
Epithelioid Angiosarcoma
大塚 陽子
1
,
門野 岳史
1
,
北澤 智子
1
,
松岡 摩耶
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
,
後藤 隆子
2
Yoko OTSUKA
1
,
Takafumi KADONO
1
,
Tomoko KITAZAWA
1
,
Maya MATSUOKA
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Yoshinao SOMA
1
,
Takako GOTO
2
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科学教室(主任:相馬良直教授)
2藤が丘南口クリニック,横浜市
キーワード:
epithelioid angiosarcoma
,
化学放射線療法
Keyword:
epithelioid angiosarcoma
,
化学放射線療法
pp.183-186
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000565
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83歳,女性。1年6カ月前より前額部に瘙痒を伴う皮膚結節が出現した。初診時,右前額部から側頭部にかけて不整形の紫紅色斑と55×27mm大の結節を認めた。病理組織学的所見では真皮を中心に異型を伴う上皮様の腫瘍細胞が密に増殖し,CD31,D2-40が陽性だった。PET-CTで縦隔リンパ節に集積を認めたが,胸腹部造影CTで明らかな転移はなかった。Epithelioid angiosarcomaと診断し,放射線療法と毎週のパクリタキセル投与を施行したところ,皮膚結節は平坦化し,点状の紫斑,毛細血管拡張のみ残存した。Epithelioid angiosarcomaに対する治療は定まったものはないが,通常の血管肉腫と同様にタキサン系抗腫瘍剤を用いた化学放射線療法が有用であると考えた。
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