Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
陰囊部Superficial Angiomyxomaの1例
Superficial Angiomyxoma of Scrotum
塩味 由紀
1
,
福島 彩乃
1
,
藤尾 由美
1
,
木花 いづみ
1
Yuki SHIOMI
1
,
Ayano FUKUSHIMA
1
,
Yumi FUJIO
1
,
Izumi KONOHANA
1
1平塚市民病院,皮膚科(主任:木花いづみ部長)
キーワード:
陰囊
,
superficial angiomyxoma
,
血管粘液腫
Keyword:
陰囊
,
superficial angiomyxoma
,
血管粘液腫
pp.179-182
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000564
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56歳,男性。1年前から陰囊に小結節が出現し,1カ月前から急速に増大したため当科を受診した。陰囊の中央部に懸垂する弾性軟の紅色皮膚腫瘤を認め,先端部は表面平滑で光沢を伴い透明感を有していた。腫瘍より2mm離して,肉様膜上で切除した。病理組織では,基部から先端部にかけて異型性の乏しい紡錘形の核を有する腫瘍細胞が増生し,間質では小血管の増生と,粘液様物質の沈着を認めた。特殊染色で,腫瘍細胞はvimentin陽性,CD34一部陽性であり,粘液様物質はalcian blue強陽性で,ヒアルロニダーゼで消化された。以上より,superficial angiomyxomaと診断した。陰部発症のsuperficial angiomyxomaは,臨床的にaggressive angiomyxomaとの鑑別が難しいが,特殊染色にて鑑別し得た。
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