Japanese
English
症例
Behçet病の治療により増悪した古典型Kaposi肉腫の1例
Classic Kaposi’s Sarcoma Aggravated during the Treatment of Behçet’s Disease
奥平 あずさ
1
,
門野 岳史
1
,
小野田 慶子
1
,
森野 幸
1
,
松岡 摩耶
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
,
加藤 正樹
2
,
佐藤 義典
2
,
山下 真幸
2
Azusa OKUDAIRA
1
,
Takafumi KADONO
1
,
Keiko ONODA
1
,
Saki MORINO
1
,
Maya MATSUOKA
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Yoshinao SOMA
1
,
Masaki KATO
2
,
Yoshinori SATO
2
,
Masaki YAMASHITA
2
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科学教室(主任:門野岳史教授)
2同,消化器・肝臓内科
キーワード:
Kaposi肉腫
,
古典型
Keyword:
Kaposi肉腫
,
古典型
pp.1651-1654
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000995
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78歳,男性。腸管型Behçet病で加療中であった。約3カ月前に出現した両足底の結節が増数したため,当科を受診した。両足底に小豆大までの暗紫色結節が多数みられ,手掌にも暗紫色斑が多発していた。生検にて真皮に紡錘形細胞からなる結節病変を認めた。紡錘形細胞間には裂隙形成を認め,内部には赤血球が充満していた。免疫染色では増生している紡錘形細胞はCD31,CD34陽性であり,LNA-1は紡錘形細胞核内で陽性であった。抗HIV抗体は陰性で,Behçet病加療以前から病変を認めていたことから,古典型Kaposi肉腫と診断した。Behçet病の治療による免疫抑制がKaposi肉腫の増悪に関与していると思われた。
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