Japanese
English
症例
新生児ヘルペスの1例
Neonatal Herpes Simplex Virus Infection
大塚 陽子
1
,
門野 岳史
1
,
廣川 悠季
1
,
松岡 摩耶
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
,
加久 翔太朗
2
Yoko OTSUKA
1
,
Takafumi KADONO
1
,
Yuki HIROKAWA
1
,
Maya MATSUOKA
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Yoshinao SOMA
1
,
Shotaro KAKU
2
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科学教室(主任:相馬良直教授)
2同,小児科・新生児科
キーワード:
新生児ヘルペス
,
単純ヘルペスウイルス1型
,
アシクロビル
Keyword:
新生児ヘルペス
,
単純ヘルペスウイルス1型
,
アシクロビル
pp.125-128
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000535
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日齢10日,女児。日齢4日より腹部膨満,哺乳緩慢があった。日齢6日より哺乳困難,体重減少,CRPの軽度上昇がみられ,抗菌薬投与を開始した。精査加療目的で日齢7日に当院小児科・新生児科に転院した。日齢10日に下腹部から陰部にかけて水疱が出現し,当科を受診した。水疱部の蛍光抗体直接法で単純ヘルペスウイルス1型が陽性であり,新生児ヘルペスと診断した。アシクロビルを投与し,症状は軽快した。しかし生後3カ月,口囲と踵部に水疱が再び出現し,蛍光抗体直接法で単純ヘルペスウイルス1型陽性であった。再燃と診断しバラシクロビルを内服して軽快した。新生児ヘルペスの初期症状は非特異的なものが多く,皮疹を見逃さず早期治療に繋げることが重要と考えた。
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