Japanese
English
症例
左外陰部に生じたSolid Cystic Hidradenomaの1例
Solid Cystic Hidradenoma on the Left External Genital Area
松浦 佳奈
1
,
松岡 摩耶
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
,
門野 岳史
1
Kana MATSUURA
1
,
Maya MATSUOKA
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Yoshinao SOMA
1
,
Takafumi KADONO
1
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科学教室(主任:門野岳史教授)
キーワード:
外陰部
,
汗腺系腫瘍
,
solid cystic hidradenoma
Keyword:
外陰部
,
汗腺系腫瘍
,
solid cystic hidradenoma
pp.1425-1428
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001550
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69歳,女性。約半年前より,左外陰部に腫瘤が出現し,急速に増大したため,当科を受診した。初診時,左外陰部に42×32mm大の半球状に隆起した腫瘤があり,内部に31×22mm大の暗紫紅色結節が透見された。超音波では多房性囊胞性腫瘤を認めた。骨盤部MRIでは,出血を伴う多房性囊胞性腫瘤がみられ,辺縁は不整な壁肥厚と充実性成分を伴っていた。病理組織では,真皮から皮下脂肪組織にかけて大型の囊腫と,囊腫壁から内腔に突出する充実性腫瘍成分から構成される多房性腫瘤を認めた。腫瘍細胞はporoid cellが主体で,一部clear cellも混在しておりsolid cystic hidradenomaと診断した。自験例は,術前のMRI・超音波検査が腫瘍の特徴的な構造を把握するのに有用であった。
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