Japanese
English
症例
Moulin型線状皮膚萎縮症の1例
Linear Atrophoderma of Moulin
黒田 瑛里
1
,
門野 岳史
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
,
後藤 隆子
2
Eri KURODA
1
,
Takafumi KADONO
1
,
Tamihiro KAWAKAMI
1
,
Yoshinao SOMA
1
,
Takako GOTO
2
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科学教室(主任:門野岳史教授)
2藤が丘南口クリニック,副院長,横浜市
キーワード:
皮膚萎縮症
,
Blaschko線
,
Pasini-Pierini型進行性特発性皮膚萎縮症
,
Moulin型線状皮膚萎縮症
,
線状強皮症
Keyword:
皮膚萎縮症
,
Blaschko線
,
Pasini-Pierini型進行性特発性皮膚萎縮症
,
Moulin型線状皮膚萎縮症
,
線状強皮症
pp.361-364
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001263
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15歳,女性。3年前より腹部に不整形の色素斑が出現し,徐々に拡大した。右腹部に42×42mm大のわずかに陥凹した,不整形で一部線状を呈する褐色調の萎縮斑を認めた。皮疹に光沢や硬化は伴わず,瘙痒感および疼痛もみられなかった。腹部の病理組織では表皮はやや萎縮し,真皮には軽度の浮腫性変化がみられ,血管周囲に軽度の炎症細胞浸潤を認めた。一般血液検査に異常なく,抗核抗体も陰性であった。皮疹は褐色萎縮性局面より構成され,硬化や炎症所見に乏しいことより,Pasini-Pierini型進行性特発性皮膚萎縮症との鑑別が問題になったが,片側性でBlaschko線に沿って配列していたことを重視して,Moulin型線状皮膚萎縮症と診断した。
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