特集 悪性黒色腫
ニボルマブ投与中に間質性腎炎を合併した原発不明悪性黒色腫の1 例
水野 雄貴
1
,
松山 かなこ
1
,
高橋 智子
1
,
周 円
1
,
管野 宏昭
2
,
望月 清文
2
,
清島 真理子
1
1岐阜大学,皮膚科学教室(主任:清島真理子教授)
2同,眼科(主任:山本哲也教授)
キーワード:
悪性黒色腫
,
ニボルマブ
,
化学療法
,
ぶどう膜炎
,
間質性腎炎
Keyword:
悪性黒色腫
,
ニボルマブ
,
化学療法
,
ぶどう膜炎
,
間質性腎炎
pp.1975-1978
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000394
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54 歳,女性。健診で胃内黒色斑を指摘され原発不明悪性黒色腫(TXNXM1c,StageⅣ)と診断した。ダカルバジンを1 コース投与後,triweekly でニボルマブ投与を開始した。投与開始後68 日目にGrade 2 の前部ぶどう膜炎を発症したが,ステロイド点眼治療で軽快した。その後もニボルマブを続けたところ126 日目にGrade 3 の尿細管間質性腎炎を発症したため,ニボルマブを中止しメチルプレドニゾロン30 mg/日(0.5 mg/kg/日)投与を開始した。血清クレアチニン値が改善したため漸減,終了した。ニボルマブの合併症はあらゆる臓器に出現する可能性があり,その管理は重要な課題である。
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