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連載 眼炎症外来の事件簿・Case3
BRAF阻害薬ならびにMEK阻害薬投与中にVogt-小柳-原田病に類似した汎ぶどう膜炎を発症した1例
A case of Vogt-Koyanagi-Harada disease-like panuveitis following systemic treatment with dabrafenib/trametinib therapy
大友 孝昭
1
Takaaki Otomo
1
1東北大学医学部眼科学教室
キーワード:
ダブラフェニブ
,
トラメチニブ
,
ぶどう膜炎
,
原田病
,
ニボルマブ
,
悪性黒色腫
Keyword:
ダブラフェニブ
,
トラメチニブ
,
ぶどう膜炎
,
原田病
,
ニボルマブ
,
悪性黒色腫
pp.1564-1568
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212957
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患者:73歳,男性
主訴:両眼視力低下,難聴
既往歴:左大腿部に悪性黒色腫(肺転移あり),右眼上鼻側網膜裂孔(網膜光凝固術後)
現病歴:2016年1月に左大腿部病変を全摘生検,左鼠経リンパ節郭清術も施行され,悪性リンパ腫(pT2aN2aM0 stage ⅢC)と診断された。その後,肺転移も出現しニボルマブ(抗PD-1抗体製剤)による治療を12週間行ったが,肺病変は縮小しなかった。BRAF遺伝子変異も明らかとなったため,2016年4月上旬ダブラフェニブ(BRAF阻害薬)+トラメチニブ(MEK阻害薬)併用療法に変更となった。変更後12週目に両眼の視力低下を自覚,7月上旬に当科を紹介され初診となった。なお,変更後8週目に近医眼科を定期検査目的で受診した際は,特筆すべき異常所見はなかった。
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