Japanese
English
症例
ニボルマブ不応後のイピリムマブ投与中に低Na血症と意識障害を生じた悪性黒色腫の1例
Sudden Onset of Hyponatremia and Disturbance of Consciousness during Ipilimumab Therapy Introduced after Progression on Nivolumab
岩間 美幸
1
,
前田 拓哉
1
,
永井 幸司郎
1
,
大阿久 聡恵
1
,
加藤 めぐみ
1
,
日浦 梓
1
,
吉野 公二
1
Miyuki IWAMA
1
,
Takuya MAEDA
1
,
Kojiro NAGAI
1
,
Satoe OAKU
1
,
Megumi KATO
1
,
Azusa HIURA
1
,
Koji YOSHINO
1
1がん・感染症センター都立駒込病院,皮膚科(主任:吉野公二部長)
キーワード:
悪性黒色腫
,
イピリムマブ
,
意識障害
,
免疫関連有害事象
,
ニボルマブ
Keyword:
悪性黒色腫
,
イピリムマブ
,
意識障害
,
免疫関連有害事象
,
ニボルマブ
pp.1105-1108
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002058
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63歳,女性。初診1年6カ月前に口腔内悪性黒色腫に対して手術を施行した。その後,多発肺転移が出現したためニボルマブによる治療を行った。投与4カ月目の効果判定で奏効が得られず,イピリムマブの投与を開始した。イピリムマブ投与2クール目にGrade 1の発熱・肝機能障害を発症しプレドニゾロン 30mg/日投与を行った。症状改善に伴いステロイド漸減中にJCS Ⅲ-100の意識障害を生じた。低Na血症に伴う意識障害と考えられ,原因として免疫関連有害事象としての副腎不全またはステロイド減量に伴う相対的副腎不全の可能性が考えられた。
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