特集 悪性黒色腫
神経線維腫症1 型に合併し急速に進行した足底悪性黒色腫の1 例
宮川 真梨江
1
,
安田 正人
1
,
藤原 千紗子
1
,
石渕 隆広
1
,
須藤 麻梨子
1
,
岸 史子
1
,
高橋 亜由美
1
,
山中 正義
1
,
石川 治
1
1群馬大学医学部附属病院,皮膚科(主任:石川 治教授)
キーワード:
悪性黒色腫
,
神経線維腫症1型
,
NF1遺伝子
Keyword:
悪性黒色腫
,
神経線維腫症1型
,
NF1遺伝子
pp.1953-1956
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000389
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
59 歳,男性。併存疾患として神経線維腫症1 型がある。1 カ月ほど前に左足底の黒色皮疹を自覚し,隆起してきたため近医より当科を紹介受診した。原発巣を切除後,精査により悪性黒色腫pT4bN3M0 StageⅢC と診断し,術後療法としてDAV-Feron 療法を1 クール実施したが,多発肝転移や肺転移が出現した。ニボルマブを3 回投与したが,肝転移は急激に増大し,初診から約6 カ月で肝不全により死亡した。神経線維腫症1 型と悪性黒色腫の合併は本邦で14 例報告されている。合併例では神経線維腫の多発例が多く,神経線維腫症1 型の皮膚病変が高度である可能性が示唆された。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.