Japanese
English
治療
足底拇趾球部悪性黒色腫の術後再建例
A Case of Reconstruction of Postoperative Malignant Melanoma on the Thenar Region
荒浪 暁彦
1
,
佐々木 裕子
1
,
和泉 達也
1
,
秋山 真志
1
,
杉浦 丹
1
,
中嶋 英雄
2
Akihiko ARANAMI
1
,
Yuko SASAKI
1
,
Tatsuya IZUMI
1
,
Masashi AKIYAMA
1
,
Makoto SUGIURA
1
,
Hideo NAKAJIMA
2
1清水市立病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部形成外科学教室
1Department of Dermatology, Shimizu City Hospital
2Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Keio University School of Medicine
キーワード:
悪性黒色腫
,
足底筋膜皮弁
,
外側足底動静脈
Keyword:
悪性黒色腫
,
足底筋膜皮弁
,
外側足底動静脈
pp.1029-1032
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901037
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
症例:44歳男性.約2年前より左拇趾球部の黒色皮疹に気づくも放置.初診時皮疹は,21×10mmの黒色斑で,中心付近に小豆大ドーム状黒褐色結節を認め,辺縁にしみ出しを伴っていた.病理組織学的には,メラニン顆粒を含んだ明るい胞体を有する大型の腫瘍細胞が,表皮基底層を中心に大小の胞巣を形成し増殖.以上の所見より末端部黒子様黒色腫と確診.腫瘍の明らかな真皮内浸潤は認めなかった.黒色斑辺縁より2cm離し,深部は筋膜直上まで切除.組織欠損部は,足底から足背にかけての非荷重部に作成した外側足底動静脈を茎とし,内側足底動静脈の基部を含む足底筋膜皮弁により再建.術後2年を経過するが再発転移はみられず,皮弁の知覚は保たれ,歩行障害は生じていない.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.