臨床
ウェイトサポート機能を有するスクワット訓練器を用いた大腿骨近位部骨折術後訓練
高田 直也
1
,
佐藤 英文
,
飯田 有輝
,
伊藤 栄祐
,
関谷 勇人
1愛知県厚生農業協同組合連合会海南病院 整形外科
キーワード:
股関節部骨折
,
内固定法
,
大腿筋
,
大腿骨頸部骨折
,
筋収縮-等尺性
,
疼痛測定
,
歩行
,
治療成績
,
筋力
,
歩行訓練
,
レジスタンストレーニング
,
視覚アナログ尺度
,
運動機器
Keyword:
Fracture Fixation, Internal
,
Femoral Neck Fractures
,
Gait
,
Hip Fractures
,
Isometric Contraction
,
Pain Measurement
,
Treatment Outcome
,
Resistance Training
,
Muscle Strength
,
Visual Analog Scale
pp.323-327
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2016278432
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背面にある重錘やばねを調整して、イスを引き上げるウェイトサポート機能を有し、自分の体重以下の負荷量でスクワット訓練ができるclosed kinetic chain(CKC訓練)器であるMUSTECを、大腿骨近位部骨折術後早期のリハビリテーションに使用し、歩行獲得、筋力への影響を検討した。対象は、大腿骨近位部骨折に対して、人工骨頭置換術、骨接合術を行った症例のうち、MUSTECを用いてリハビリテーションを行った42例(M群:男性12例、女性30例、平均78.9±8.6歳)と用いなかった42例(C群:男性10例、女性32例、平均80.4±9.9歳)を対象として比較した。M群では、術後2日目から7日目まで車イスからの起立訓練、平行棒内歩行訓練、歩行器や杖を使った歩行訓練にMUSTECでのスクワット訓練を追加した。その結果、術後7日目の患側等尺性膝伸展筋力はM群で有意に強かった。10m歩行の可否は両群で有意差はなかった。訓練中の疼痛(VAS)はM群で有意に低かった。術後14日目の100m歩行の可否や訓練中の疼痛VASは両群で有意差はなかった。M群の訓練時の最大荷重(体重比)はMUSTECでのスクワット時、平行棒内歩行時で有意差はなく、VASはMUSTECでのスクワット時のVASが有意に低かった。
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