経験と考察
透析患者における大腿骨近位部骨折の生命予後 長期透析患者の予後は短期透析患者より不良
村岡 辰彦
1
,
井上 三四郎
,
阿久根 広宣
,
菊池 直士
,
小田 竜
,
岩崎 元気
1宮崎県立宮崎病院 整形外科
キーワード:
血液透析
,
股関節部骨折
,
内固定法
,
死亡
,
腎不全-慢性
,
大腿骨頸部骨折
,
歩行
,
予後
,
時間因子
,
後向き研究
,
Kaplan-Meier法
Keyword:
Death
,
Femoral Neck Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Gait
,
Renal Dialysis
,
Hip Fractures
,
Kidney Failure, Chronic
,
Prognosis
,
Retrospective Studies
,
Time Factors
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.617-619
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017388793
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2006年6月~2015年3月に当院で入院治療を行った血液透析中の大腿骨近位部骨折患者40例40股(受傷時平均年齢76.5歳)を対象に、透析歴10年以上の長期透析群14例と透析歴10年未満の短期透析群26例に分け、生命予後を比較検討した。その結果、1年累積生存率は短期透析群が72.6%であったのに対し、長期透析群は26.8%と有意に低かった。受傷時年齢や治療法、周術期合併症、受傷前後の歩行能力の低下等については両群間で有意差を認めなかったが、骨折型は長期透析群で頸部骨折が有意に多かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017