骨粗鬆症診療の進歩 骨折の予防と克服をめざして
骨粗鬆症はどのように予防、治療するのか? 大腿骨近位部骨折の外科的治療と予後
岸本 勇二
1
,
萩野 浩
1鳥取大学
キーワード:
股関節部骨折
,
内固定法
,
死亡率
,
生活の質
,
大腿骨頸部骨折
,
日常生活活動
,
歩行
,
股関節置換術
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Femoral Neck Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Gait
,
Hip Fractures
,
Mortality
,
Quality of Life
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.503-506
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009305750
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大腿骨近位部骨折は、頸部骨折と転子部骨折に分類される。頸部骨折、転子部骨折のいずれも、原則的に手術的治療の適応となる。頸部骨折は、非転位型であれば骨接合術が、転位型であれば人工物置換術が適応となる。転子部骨折は、骨接合術の適応となる。適切な治療が行われたにもかかわらず、機能予後(歩行能力)の低下をきたし、さらにADL障害やQOL悪化を惹起することがある。大腿骨近位部骨折は、生命予後をも悪化させる骨折である。その治療にはおのずと限界があるため、骨粗鬆症治療を中心とした予防医学の重要性を再認識する必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2009